某有名ホテル内ショップ勤務の時の怖かったお話です。
近くでイベントがある時は忙しく、ない時には人っこ一人通らないショップでした。
お客様がだぁれもいない午後2時、売り上げ集計表をカウンター内で作成していました。
ふと気がつくと入り口にお客様が立っていたので、「いらっしゃいませ~」と声をかけました。
いつもだったら、目を合わせて声をかけるのですが、長~い欄の計算途中だったせいなのか、
失礼だと思ったのですが顔を少し上げて声をかけ、すぐに計算の続きに戻りました。
ちょうどお客様の口元から下をみた感じです。
長い髪と口紅を確認できたので女性の方だとわかりました。白い色の服でした。
作業しながらも、もちろん気にはしていたのです。
ところが、ショップに入るでもなく入り口に立ったまま一向に動かない様子。
おかしいなとも思ったのですが、この建物は化粧室やエレベータ、エスカレーターの場所など、初めて使用する人にはわかりづらく、よく聞かれるので、
『お店に用があるわけじゃなく、何か聞きたいのだな』と思い、
尋ねやすい雰囲気をつくろうかなと思ったのですが、もうちょっとで、縦計算が終わるところだったんです。
なので、終わったら声をかけようと、気にしながら計算作業を続けていたら、その方がすーっと近づいてきたんです。(入り口からカウンターまで、4~5歩ぐらい)