友人の話。

近場の山に、山菜狩りに出向いた時のことだ。
灌木の影に蕨の群生を見つけ、根刮ぎに取っていた。
奥の方まで腕を突っ込んでとことん毟ろうとしていると、手に激痛が走った。

何かに噛まれた! 慌てて引き抜き、傷を確認する。
傷自体は大したことはなかったが、一目見て心底ゾッとしてしまう。

右手に刻まれていたのは、どう見ても人に噛まれたとしか思えない歯形だった。


それ以来、山菜を採りに出掛けても、取り尽くさないよう注意をしているそうだ。