あれは浪人生の時
夜遅くに廊下を歩いてたら、母の寝言が聞えてきた。

なんか支離滅裂なことを言っていたので、なんともなしに聞いていた。

「~ん、いってくるね~」と言ったので
「はいはい、いったらっしゃい」と答えたら

「お前も来るんだよ」といきなり低い声で返された。

そのときは本気で凍った。

そのことを祖母に話したら、寝言はあの世の会話だから
返事をしてはいけない、と怒られた。

今でも耳に張り付いてるあの時の声。
間違いなく、それは母の声じゃなかった。