「……お前は、気付かなかったのか?」

「何となく、嫌な予感がしたから、その子供が近づいてきそうな感覚がしたら、席を立って、別の所に行ってた。」

「追いかけてまでは来ないのか」

「うん。何だか、一定の決まった所でしか動けないみたいでさ。事務所の受付ンとこと、
…オレの居る事務所、それから繋がった、営業1課の事務所 ぐらいだったかな。」

「……何かいわれがあるんだろうな。多分。」

「そうだろうね。でも、一々、聞いて回る訳にもいかんし。」
「そうか。しかし、お前の机を他の部屋に移動できる訳でもないだろうしな。
 話し掛けられるのは時間の問題か」

「……イキナリ、相談したい所をさっくりと切り捨てないでくれ…。」

「しかし、その机で仕事してる以上、離れられん事もあるだろう?」

「ある。」

「やっぱり、時間の問題だ」