とある弾薬補給処での話です。
そこの補給処は元からいる隊員の数が少なく、あちらこちらの部隊から定期的に警備のものが編成されて任務に就きます。

その日は雨でした。

夜間体制に移行した私達の哨舎には、司令を除いて数人しか起きていませんでした。
先輩の歩哨係が言いました。

「なぁ・・・、いきなりで悪いんだけど、○○号弾薬庫の巡察一緒に行ってくんない?」
「えっ・・・」と、私。

先輩は続けました。
「いや、分かってるって。嫌だよなぁ、自殺者の出た所に深夜の1時に行くなんて・・・」
「仕方ないんでしょ。いいですよ、ご一緒しますよ」

シフトの関係で、今行っておかないと巡察に行けなくなる事を、知っていた私は引き受けてしまいました。