何故かそう思った曽祖父は、隊員達にあれは確かに我が家のちょうちんだと告げ、
「あのちょうちんについていくぞ!」と言いました。

まともな判断だとはおもえません。

しかし隊員達も不思議現象を目の当たりにした直後でしたので
かなりパニくっておりまして、
口々にあれは狐火じゃ、
いやきっと狸じゃ、
化かしてワシ達を食おうとしとんるじゃーと、
およそ論理的でない反論をしていたそうです。

結局、何だか知らないが、強烈な確信のある曽祖父の猛烈な説得により、隊員達はしぶしぶ曽祖父に従うことになりました。
曽祖父は、ちょうちんに向かってずんずん進んで行きます。
その方角は、曽祖父たちがおもっていた方角とは全く別の方向でした。

ちょうちんは、前と同じようにゆらゆら揺れながら、常に一定の距離を保って離れていきます。

曽祖父たちは足の痛みも忘れて、そのままちょうちんを追いかけ続けました。

何時間歩いたでしょうか、東の空が白み始めた頃、曽祖父率いる小隊は突然にジャングルを抜け出し、本部にたどりつきました。

いわく、一心不乱にちょうちんを追いかけ続け急に眼前が開けたかとおもうと、本部に辿りついていたらしいです。
その時、さっきまではっきり見えていたちょうちんはどこを見回しても影も形もなかったそうです。