何人もを殺した後、戦闘機は気が済んだのかはるか遠くの空へ消えて行きました。

プロペラ音が聞こえなくなると、生き残りが周囲の物陰から
わらわらと這い出してきました。

うろ覚えですが、たしか生き残りは20人くらいだったと憶えています。

曽祖父は小隊長として、本部にこの事を報告せねば
ならなかったならなかったのですが、
運の悪いことに先ほどの襲撃で通信機が破壊されてしまい、
仕方なく全員を連れて徒歩で熱帯雨林のジャングルを突っ切って本部に向かう事になりました。
地図を元に座標や方角を確認した後ぞろぞろと行軍を始めましたが、ジャングルと言えば何しろ悪路も悪路。

歩けども歩けども本部には到着しません。
空が暗くなってきて月が昇った頃、ようやく全員気付きました。
「…我々は迷った……!」

すでにその時は、地図を見ても一体今自分たちが何処にいるのかさえわからない状態。

疲労の色が濃い隊員を前に、小隊長として責任を感じていた祖父は、ひどく焦ったそうです。
通信機が無い今、こんな広いジャングルで迷ったら誰も助けに来られない。
はっきり言って、シリアスな状況です。