これはわたしの曽祖父が体験した不思議な出来事。
19の時、祖母から直接聞いた話です。
太平洋戦争中、曽祖父は兵役で東南アジアに出征していたそうです。
と言っても戦闘要員ではなく、現地に補給用の鉄道のレールを敷く工兵部隊の小隊長を命ぜられていました。
小隊長といってもふんぞり返っていられるわけではなく、
自分自身も一緒に作業していたそうです。
ある日、いつものようにレール敷きの作業をしていた祖父は
探していた工具がトロッコの下にあるのを見つけて取ろうと思い、トロッコの下にもぐり込みました。
すると向こうの空から、聞きなれないプロペラ音が聞こえてきました。
その時曽祖父はトロッコの下にもぐり込んだまま心臓が止まるかと思ったそうです。
それは敵の戦闘機のプロペラ音だったのです。
「敵機ぃーーーーー!!!!」
隊員の誰かが言うが早いか、機銃掃射が始まりました。
運良くトロッコの陰にいる形になった曽祖父は
戦闘機の照準にはなりませんでした。
そしてトロッコの下から
「みんな逃げろ!逃げろ!それか隠れろ!!!!」
とわめいたそうですが、逃げ遅れたり、隠れられなかったものは次々と弾丸に倒れて行ったそうです。