登山口に着いた頃には 気のせいだったと思い始めていた

妙に腹が減ったので 近くの飲食店に直行
客は俺以外におらず 時間的にも店が閉まるギリギリくらいだったと思う
天丼大盛りと蕎麦を注文したが 店員の様子が少しおかしい

「閉店前にKYだったか」と思っていると 厨房から男性が2人出て来た
料理は持っておらず 年配の男性の方が開口一番言った
「あんた 何して来た?」
「?」という顔をしている俺に もう一人の中年男性の方が尋ねる

「山で何か変な事なかったか?」
俺は 木の下で聞いた声の事を最初に思い出した
その事を話すと 2人は納得した様子で厨房に戻って行った
しばらくして 注文の料理+山菜の定食みたいなものが運ばれて来る
不思議に思ったが ペロリと完食した自分にも驚いた