大学のときに、同じゼミにAと言う男がいました。

Aは、あまり口数の多いほうではなく、ゼミに出席しても周りとは必要なこと以外はあまり話さず、学内にも特に親しい友人はいない様子でした。

ある日、そのAが話しかけてきました。

Aが話した内容は「好きな人が出来たのだが、どうすればいいのか?」ということでした。

そんなことを、あまり親しくない上、どう見ても女性経験が少なそうな僕に話してくるのも不自然な気がして、からかっているのかと少し疑いましたが、彼の話ぶりは真剣で、とてもそのようには見えませんでした。

話を聞いてみると、彼が好きな人とは言っていた女性とは話したこともなく、道ですれ違うだけの仲(?)なのだそうです。
女性経験の少ない僕でも、とりあえず話掛けてみないことには進展しない事はわかりますので、「話しかけてみたらどうか」と言うことを伝えました。

するとAは「何を話せばいいか?」「話すタイミングがつかめない」
等のことを質問し、それに対する僕の答えを全てメモしていました。