友人の話。
彼は仲間たちと共に、年に何度かサバイバルゲームを開催している。
実家の持ち山を使わせてもらい、結構本格的におこなっているそうだ。
その日もいつもの面子でゲームに勤しんでいたという。
藪に潜んでいると、前方の木陰に黄色っぽい影が動くのが見えた。
あんな目立つ格好した奴いたかな?
不審に思ってスコープを覗いた。
ぼんやりとしてよく判別できなかったが、確かに人型をしていた。
しかしどうにも不可解だ。
木の幹や葉などはくっきりと見えているのに、その影だけは霞んだように
見えて、輪郭がはっきり捉えられないのだ。
まるでそこだけピントが合っていないかのようなイメージ。
それなのに、何故かそれが人型だと意識が認識してしまう。
その時、近くで連続した発射音がした。
音に合わせてスコープの中の影が、何度か小刻みに震える。
そのままパタッと倒れて見えなくなる。
直後、別の方角から大声で叫ぶ者がいた。
「誰だ今撃ったの!?
撃たれたの、メンバーじゃないぞ!!」
彼も慌ててエアガンを下げると、影が見えた場所へ駆け出した。
わらわらと他のメンバーも集まってくる。