山あいの道をとぼとぼ歩いているとついに辺りが暗くなってきました。
夜の山は昼間の風景が嘘に思える程不気味な顔を覗かせています。
とその時、二人が降りてきた方向からかすかにエンジン音が聞こえてきました。
後ろを振り返ると、確かに車がこちらに走ってきます。
なんと近づいてきた車はバスでした。
私は思わず、なんだ、まだバスがあったんじゃない
ねぇ真紀子、乗せてもらおうよ・・・とA子に提案しました。
ふたりはバスに向かって両手を振ります。
バスがぐんぐんと近づいてきます
そしてゆっくりとスピードを落として私達の立っている場所の
数M先に停車しました。そしてプシューという音とともにドアが開きます。