私は、茅野君へ向かって、「何か感じない?」
「何か、足がひりひりするよ」
「そう…俺と同じだね。どの辺がひどい?」
「この流しの前のあたりかな」
「そうだろう…」
またしても意見が一致。
それまで黙していた弟の大輔が口を開きました。
「すごい…殺気がある。目を閉じると、今にも誰かが斬りかかって来そうな気配があるよ。それに、昔痛めた腰が痛くなった。弱いところをつついて来るみたい。この感じ…修学旅行で関ケ原へ行った時以来だな。普通は、俺、こういうの平気なんだけど…ここは別だよ。何がいるんだ?」
「ここで、『見る』と危ないな。帰ってからな」
私は、「これは、猫のようなわけには行かないな。無理だな」と思い、馬場君に転居を勧めることにしました。
そして、私がもう2、3枚写真を撮ろうとすると、茅野君が、「何か気持ちが悪くなりそうだから、向こうでお茶飲んでるね」と言って台所を出ました。