どう処理するか判断を下せずにいると、横手にいた仲間が気が付いた。
「おおーい! ○○がジンメン様上げよった-!」
皆が口々に「マジかー」と言いながら寄ってくる。
「おー、ホンマにジンメン様じゃ。久しぶりに出たのー」
「しゃーない、帰るか。とっとと放しとき」
え、もう帰るんか?
「それが釣れると祟りがあるって言うんじゃ」
「とは言っても、あまり酷い祟りじゃないらしいけど」
「お裾分けなんかされとうないからの。
お前、しばらく身の回りに気ぃ付けぇよ」
その日は結局、そこでお開きとなった。
池から帰った後、彼は立て続けに警察に捕まったという。
いずれも軽微な交通違反だが、二週間の間に六回も捕まり、都合六点の違反。
免停かつ違反者講習を受けなければいけない羽目となったそうだ。
「ジンメン様の祟りじゃ、間違いない」
そう言って彼はひどく情け無い顔をしていた。