ガラガラガラガラァァァ————————!

突然もの凄い音が響きわたりました。

驚いて立ち上がるとまた同じ音が聞こえます。
どうも3Fで誰かが台車を勢い良く走らせている音の様です。
私は咄嗟に泥棒だと思いました。

「警察に電話して早く逃げましょう!」

私はそう叫びました。女2人では泥棒に太刀打ち出来ません。
Sさんを見ると目を閉じて何事かを小さな声でブツブツと呟いています。

「何してるんですか!ここを出ましょうよ!」

彼女は押し殺したような、有無を言わさない強い口調で

「静かに、黙りなさい。あれは、人間じゃない」