友人から聞いた話
友人から聞いた話です。
彼は、トレイルランニングを趣味にしています。
トレーニングとして、近所の山に走りに行くことがあるそうです。
ある日、いつものように頂上まで走って登り、駆け下りていると後ろから同じように走る足音がします。
「同好のヤツでもいたんだろうか?」と思いつつ、走り続けていると 徐々に足音が近くなります。
「ハッ、ハッ、ハッ」と荒い息遣いまでが聞こえてくるので、
「あらら、邪魔だったのか?」と思い、道の端に寄り通り道を開けましたが一向に抜いていく気配がありません。
しかし、息遣いはさらに近くなり、足音までも真後ろで聞こえてきました。
振り向いて、確認したい気持ちになりましたが、一向に抜いていかないのとなんとも気味の悪い感じがしたので、下りの勢いに任せて全速力で駆け抜け
ました。
上り口まで100メートルの看板が見え「もう少しだ!」と思った瞬間ふっと背後の気配が消え、「お前、ヒトのクセに足速いな」」
ボソボソっと聞こえたそうです。
「そのまま全速力でウチに帰ったよ、足がパンパンになっちまった。
今度から、山には御守りでも持っていくことにするよ。」
彼はそういって渋い顔をしていました。