5分も走らないうちに、問題のトンネルが現れた
確かに、気持ちが悪いトンネルだ

ライトを上目にしてトンネル内を照らしてみるが、出口は見えない。

ところどころ水滴が落ちていて、舗装もガタガタになっている
入り口には「通行注意」という看板が引き抜かれて倒れている
車の連中も降りてきて、5人でトンネルの前に集まった
「どうする??」
「どうするったって、ココまで来たら行くしかないだろ」
「そうだな・・・」
俺とBのバイク2台が中に入り、ソアラが後ろから付いてくる

路面が路面だから、速度はそんなに上げることは出来ない
トンネルに入ると、バイク2台の排気音がトンネル内にこだまして、うるさい・・・
次に何かが聞こえてきた・・・・高い音・・・いや、声だ、女の声が聞こえる
横のBを見た、Bも何か聞こえているのか、しきりにキョロキョロしてトンネルの中を見ている
そうこうしてる間に、トンネルを出てしまった
車が出てくるの待って、向きを変えてもう一度トンネルに入る
やはり、声が聞こえる・・

声といううより、叫びのようだ・・「きゃぁああ」とか「あぁぁっぁぁぁ」
とか言う風に、呻いているような声だ・・・
トンネルの丁度真ん中辺りで俺は、Bを止めた
「なぁ、ライトはつけててイイから、エンジン切ってくれないか?」
「ええ?? ・・・判った、ライトは点けてていいんだな」

俺はバイクを降りて、後ろの車にもエンジン切ってカーステを止めてくれと伝えた。
全てのエンジンの排気音が消えた