ゼンマイ祖母が亡くなり、田舎の屋敷には誰も住んでいないんだが、座敷の中にある古い置き時計が全く止まらずに動き続けてる。昭和の初めに作られた時計だから、電池ではなく、ぜんまいで動く時計。誰かが時々ぜんまいを回してあげないと二ヶ月程度で止まってしまう。戦争で夫を亡くした祖母にとって、あの時計は波瀾万丈の昭和を共に生きて来た伴侶みたいなもので、とても大切にしていた。亡くなっても尚、ぜんまいを回しに来てるんだろなと、家族皆で話をした。