当然のごとく山にはのぼらなかった。
これでもし惨殺死体なんかが山に転がっていた日にゃあ俺は確実に精神を病んでしまうと。
(このとき俺の中で“アレ”=死体という方程式が完成していた。かなり混乱してた)
そりゃもう急いで帰ったよ。
祖父にばれないようにこっそりと帰宅し、30分ほど熱い湯船に浸かった。
風呂からあがったあとソッコーで布団に潜り込んで寝た。
早くこの恐怖を忘れたかった。
翌朝、祖父の言いつけを守らないわけには行かないので、早い時間から再び山に
マジで死体があったらどうしようかとgkbrだったけど、結局そんなものは無かった。
あったのは中に何も入っていない透明のごみぶくろが2枚だけ。
…まあそれだけでも十分不気味だったけど。
1時間ぐらいかけてだいたいの草を刈ってしまい、
そのあと普通に学校へ行った。
その後から現在に至るまで、特に変わったことは起こっていない。
あのおっさんは何者だったのか、そして夜の山で一体何をしていたのか、アレとは何なのかは全くわからない。
ただ、今でも夜道をひとりで歩いていると
あのおっさんが競歩で追いかけてくるような気がして背筋が寒くなる。