山の中だから電灯もないし、月明かりふんわりおちてくる夜でもなかったので
まわりは真っ暗。ライト無しじゃ20m先も見えない。
gkbrしながら山を登っていくと、入り口のところにあのバイクが…
俺(おいおいマジかよシャレんなってねーぞ!!)
このまま山に登ったらおっさんに遭遇してしまうのではないか
今すぐ引き返したほうがいいのではないか…
などとグルグルと考えていると、山の上のほうから突然
「ああ!!!」
という、男の悲鳴(のようなもの)が聞こえ、そこで完全に俺の思考は停止。
とにかくヤバイヤバイヤバイヤバイという言葉が俺の脳内を支配し、
逃げようにも腰が抜けるんじゃなくて固まってしまって動けない。
そうこうしてるうちに道の先のほうから
タッタッタッタという足音が高速で近づいてきた。
見ると青いジャンパーを来た人が真下を向いて両手の指をピーンと伸ばし、
競歩選手よろしく速歩で歩いてくるじゃないか。
あまりの異様で衝撃的な光景に、背筋に冷たいものが、なんてレベルじゃない
足の先から頭のてっぺんまで川に沈んでいくような寒気を感じた。
逃げようと思った。