実家の山で体験した出来事を1つ。
家の家系は代々みかん農家で、家から少し離れた山の中でみかん作ってたんだけど、
不況のせいかみかんがさっぱり売れなくなり、作っても食べきれずに腐らせてしまうようになったので
俺が高校2年のときにみかんの木を全部切ってしまった。
切った跡には十何年、何十年か後に役に立つようにと、大量の杉の苗を植えておいた。
それから一年後の高3の夏。
俺と弟は祖父から、夏休みの間に山の草刈りをするように依頼(強制)され渋々承諾。
夏休みも最後の8月31日に2人で一気に仕事を済ませることにした。
当日、まず弟が先に家を出て、30分遅れて俺も山に向かった。
畑は山の中腹ほどにあり、近くを高速道路が走っている以外は民家も何もなく、
近くで人を見かけることはほとんどない。といか俺は見たことがない。
でもその日はちょっと違った。
山の入り口に見慣れない単車が停めてある。
見たところホンダのスーパーカブか何かみたいだが、ところどころ傷や汚れがあって
かなり古いもののよう。なによりナンバープレートが無いのが印象的だった。
何でこんなとこにバイクが?誰かいるのか?なぜ?このあたりは畑以外何にも無いのに
みかんがあったころなら、みかん泥棒を疑ったかもしれないが、今はこの山に盗れるものなんてないなず
…じゃああれか?バイクの不法投棄か?
などと不思議に思いながらも、今はどうすることも出来ないので
バイクはほっといてとりあえず仕事をしに山をのぼっていった。