電気を消してしばらくダラダラ話していました。
そのとき、足元のほうで何かが動いたんです。
当時、友達は猫を飼っていたのでその子かな、とふと視線をやると、そこにはお客さんが
いました。
それまで友達の家で見たお客さんは、人間でないこと以外はごく普通の姿形をしていまし
た。
ところが、そのお客さんは違ったんです。
まず、頭部は普通の大きさなのに体が6畳ほどのその部屋の四分の一を占める大きさな
んです。
そして、目の焦点が合っておらず舌がだらりと出ている。
あ、首吊りさんだなと思いました。
が、気づいたことに気づかれるのも、友達にいって怖がらせるのも本意ではなかったので、
相当気味悪く怖かったですが即効お喋りを止めて寝ました。
翌朝目を覚ましたのは十時ごろ。
普通、お客さんって明るくなると存在感が薄くなるんです。
というか、明るくなると視覚的な刺激が増えるので気づきにくくなるんです。
ところがそのお客さんは違った。
とっくに日が昇って明るくなっているというのに、ものすごい存在感で俺の足元にいたんです。
目を覚ました瞬間俺はビビって、即効おきて一階に降りました。
向こうは俺が気づいてることに気づいていないみたいで、ついてきはしませんでした。
昼頃、友達を起こさなければならなかったんですが恐ろしさのあまり二度と二階には上がり
たくなくなってしまっていました。
同じ家の中なのに、わざわざ携帯に電話して起こしたくらいです。
その後、友達は再三のお払いを実行して何とかその一番怖いお客さんは追い出し、二階の
寝室の四隅、階段、裏口には清めた塩が盛ってあります。
本当に「幽霊屋敷」だったのが、ようやく「幽霊が多い家」くらいにレベルダウンしました。
俺はそれから丸一年、泊まりに行きませんでした。
怖くて二階に上がれませんでしたから。