「化石になっていない? それにしては随分と大きな代物でしたが…」

『どんな動物の骨なのかはわからんね。
 時偶、決まって××の出身者が持ち込んでくるんだ。
 今の男も恐らくそこの者だよ。
 手首に変わった装飾を巻いてたから、まず間違いない。
 あそこの奥は信じられないほど山が深いらしいからね。
 得体の知れない神代の生き物が、今でも隠れ棲んでいるんだろうよ』

ふと思い出して確認してみる。
「○○って確か、この近くの裏通りにある故買屋でしたよね?」

『だから薬じゃなく、そういう類の物として捌くということさ』

最後に首を傾げながら彼は話をこう締めくくった。

「あれは、一体何という生き物の骨だったのでしょうかね?
 形状からすると、脚の部位のように思えたのですが」