「慌てて逃げ出し、村で知らん顔することに決め込んだってんだがな。
しかしよ、次の夜からそいつァ、高い熱を出して寝込んじまった。
祟り覿面、罰が当たってモンだ。
譫言で何度も頻りに謝ってたことから、他の者が事情を知ったらしい。
可哀想ではあるが、自業自得って奴だわィ。
幸い命は取り留めたが、口が上手く廻らなくなって、片言で喋るようになってた」
「ま、今はアク流しも禁止されとるから。淵主を怒らせることはあンめえよ」
祖父さんはそう言って、川魚の塩焼きを振る舞ってくれた。
この魚はどうやって捕ったのだろう、と少しだけ気になった。