私自身は、小さなおじさんとか大きなおじさんとか、そういうのは見えない体質だと思う。
海外旅行先のホテルでめっちゃいわくつきの部屋に泊まったときはさすがにちょっと怖い目にあったが、霊感などは無いと思う。
でもR社事務所内で、私も一度だけ怖い体験をしていた。

2006年5月下旬のその夜。

10日ほど前にKさんが仕事を遺して交通事故で亡くなってしまった後を引き継ぎ、私はR社事務所内で作業していた。
仕事の期限は目前。Kさんの遺志を成就させるべく、私は必死で最終段階のシステムテストをこなしてた。
事務所内には私一人残っていた。責任を持って消灯と施錠を行う約束で、R社に無理を聞いていただいていた。

午前1時過ぎ、作業終了。施錠を確認しながら各部屋を消灯して回った。
残るは食堂。食堂を消灯して食堂の勝手口から出て、外から勝手口の鍵をかければ完了。
しかし勝手口の外には電灯が無いため、消灯して外に出ると足元が危ういくらい視界が真っ暗になる。

昼間もだが、夜間にはほとんど誰も来ない場所なのである。
私はまず自分の車を勝手口の脇に乗りつけ、施錠を済ませたらすぐに乗車できるようにした。
そして次のように行動した。