普段は火葬されてしまうので忘れがちだけど、野外で白骨化した骨は
意外と重いものですね。
すでに皮膚も肉も失われているのに、まるで生前の肉体がそっくり残
っているような、ずっしりとした質感と量感。
それに加えてあの色。決して美しいものではないけれど、その色彩は
とても鮮やかなものです。
その純白に程遠い骨に対して畏敬も嫌悪も感じないのは、単なる物質
だからではなく、まして他者の遺骸だからでもありません。
確かに、死とは恐ろしくおぞましいものかもしれません。けれども、
骨を単純に生と死で分類するなら、野外骨は明らかに「生」のオーラ
を発しています。
不思議なことですが、我が身の一部が如くに親しみを覚えるのです。
一方火葬され、燐酸カルシウムの砕片となったものは明らかに「死」
の側に存在しています。すでに物質と化しています。
肉親の遺骨であっても、対象は内面化され骨まで愛せはしません。
死の論議は、国会においても医学的に社会的にいろいろなズレがあり
ますが、「骨の死」についても不思議なズレを感じます。
ところが、これが動物の頭骨とかになると話は全く別で、
「お、いいもん見つけた、ラッキー!」
となるから全く現金なものですw