知り合いの話。
山奥で測量をしていると、大きな屋敷に出くわした。
何でこんな場所にこんな建物があるんだ?
不思議に思って見ている内に、何故か無性に中に入りたくなった。
「御免下さい」と声を掛けたが、誰も居る気配は感じられない。
よく見ると其処彼処が少し傷んでいるようだ。廃屋なのかな?
土足も躊躇われたので、靴を脱いで揃えると、家の中を歩き始めた。
手近な障子を開けてみる。
大きな和室だ。二十畳近くもあるだろうか。
部屋の中央には黒い長机が置かれていて、上には膳の用意がしてあった。
十人分に近い数。湯気が見て取れる。
慌てて玄関に駆け戻ると「失礼しました!」と中に叫んでから飛び出した。
事務所に帰って落ち着いて考えてみると、どうにも腑に落ちない。
あんな獣道もないような山奥に人が住んでいるなんて、聞いたことがない。
屋敷内も汚れてこそないが少し荒れていて、人の住んでいる感じもしなかった。
でも、食事は暖かかったんだよなぁ。
山奥で測量をしていると、大きな屋敷に出くわした。
何でこんな場所にこんな建物があるんだ?
不思議に思って見ている内に、何故か無性に中に入りたくなった。
「御免下さい」と声を掛けたが、誰も居る気配は感じられない。
よく見ると其処彼処が少し傷んでいるようだ。廃屋なのかな?
土足も躊躇われたので、靴を脱いで揃えると、家の中を歩き始めた。
手近な障子を開けてみる。
大きな和室だ。二十畳近くもあるだろうか。
部屋の中央には黒い長机が置かれていて、上には膳の用意がしてあった。
十人分に近い数。湯気が見て取れる。
慌てて玄関に駆け戻ると「失礼しました!」と中に叫んでから飛び出した。
事務所に帰って落ち着いて考えてみると、どうにも腑に落ちない。
あんな獣道もないような山奥に人が住んでいるなんて、聞いたことがない。
屋敷内も汚れてこそないが少し荒れていて、人の住んでいる感じもしなかった。
でも、食事は暖かかったんだよなぁ。