「奥深い山中には、ほとんど廃村と化したような集落が多数存在する。それらの集落では、下界から地理的:文化的に隔絶していることから、特殊な文化的発展を遂げる場合がある。
特に注意すべきは、特殊な祭礼が行われる場合であり、祭礼の結果出現する者がいるが、その者と契約してはならない。
自分は不意を打たれたので契約してしまった。今後のことが
とても心配である。」
常識的に判断すれば、Fは統合失調症を発症しており、何らかの妄想を描いていたのであろう。
ツーリング先の山道で、幻覚を見たか幻聴を聞いたか等の理由で、山に迷い込み、そのまま失踪したのだと思う。
ただ、ある友人は、Fが語っていた話の内容に妙な一貫性というか、統合失調症の妄想とは少し違う感じを受けるという。
だとすれば、Fはやはり山で実際に何か体験したのかも知れないし、山という所はやはり異界なのかもしれない。