以下の話は実話だが、結局何がどうなのか良くわからない話。
明確なストーリーがないとイライラする方はスルーしてください。

オフロードバイクが趣味の友人Fが、2年前、ツーリングに出か
けたまま消息を絶った。

Fの好きな山間部の林道を走りに行った
ものと思われるが、谷に転落したのか、熊にでも襲われたのか、
とにかく愛用のバイクごと忽然と姿を消したのである。

現在もFの行方は知れず、警察もとうに捜索を打ち切っている。

消息を絶った当日、Fのマンションの監視カメラには、まだ暗い
早朝からツーリングに出かけるFの姿が写っていたという。監視
カメラに写っていたFの様子は、明らかに正常ではなかったよう
である。

精神状態が異様に高揚している様子が見て取れ、監視カ
メラに向かって笑いかけ、拳を突き出して見せ、飛び跳ねるよう
に駐輪場に走ってゆく姿が写っていたらしい。

実際、消息を絶つ半年ほど前からFの言動は常軌を逸していた。
常に何かに怯え、話す内容は脈絡を欠き、話しながら異様に興
奮するようになっていた。

幾人かの友人達に語った彼の話を、無理やりつなぎ合わせると、
以下のようになる。