自分の体験

虚空蔵という所に登った時の事。
はっきりした場所は言えないが、大きな切り株に古びた鋸が引き立ててあるのを見つけた。
刀身は錆びつき、柄の部分も無い。
経験上こういうのは忌事の象徴だと思い、触らないよう立ち去った。

下りたあと麓の村の民宿でそれとなくその話しをしたら、その事はそれ以上聞かないでくれと言われた。

村の年寄りの方に道を聞きながら話し込んで、家まで御厄介になり打ち解けたと思う頃合いでそれとなく聞いたら、
あんたあそこに入ったのかとしかめっつらをされて、奥の棚から葉の付いた枝で頭を軽く叩かれた。

部外者には話せないし、今何をしたのかも教えて貰えなかった。
後から調べても何も分からない。
やはり入るべきでない所に行き、見るべきで無い物を見たのだと思う。