火の番 2 :雷鳥さん先程まではシャンと起きていた筈なのに、寝惚けた時のように、思考が上手く 働かなかったという。 ぼんやりと“俺寝惚けているのかな”と考えているうち、また話しかけられた。 「その火が消えたらお前さんどうする?」 「んー、消えないよ」 「こんな山ン中じゃ、一寸先も見えない真っ暗闇だろうな」 「んー、この火が消えちゃったら、そうなるだろうね」 「闇は深いぞ。中に何が潜んでいるかわかったもんじゃないね」 「んー、暗いのは怖いよ。だから火の番をしなくちゃね」