まだ深夜営業のファミレスが地元にできる前の話です。
こんな夜遅くに学生がたむろできる場所などありませんでした。
大学の研究室に行って過ごすか、という案も出たのですが、
「もしエレベーターの扉が開いた中に、ランドセルが見えたらどうする?」
という一言で行けなくなったそうです。
皆が皆、パニックの一歩手前みたいな状態だったと後で言っていました。
そんな彼らが最終的に選んだ避難場所は、なんと私の家でした。
バイトが終わる時間を見計らって、私を拾いに来たのです。
事情もわからずに「徹夜で麻雀しよう」と強引に家に連れて帰られました。
駐車場の入り口で、しつこく確認されます。
「なあ、お前の家の駐車場、何か変わったモノは見えないか?」