「おい、冗談言うなよ。しっかりと置いてあったじゃないか」
「そっちこそ変なこと言うなよな。他には何もなかったって」
「お前ってそういうのが見える人だったっけか?」

「もし俺が見える人だとしたら、幽霊なんてこの世にいないってことだ」

その場の全員が皆、霊など見たことがない人ばかりでした。

「その俺に見えたんだから、霊関係じゃないって」

「でも」

「そう、でもお前以外のヤツには何も見えなかったじゃないか」

雰囲気が気まずくなり、皆が黙り込んでしまったそうです。
とにかく帰ろうということに意見が一致したので、即行で帰っていつも
溜まり場にしている部屋で飲み直そう、とあいなりました。