事態が収まったあと、俺の弟には話さないことを約束として母親が事情を話してくれたんだが、
母親がまだ子供の頃、この家には「入ってはいけない部屋」というものが存在したらしく、
母親は日頃から両親にしつこくその話をされたのだという。

なんでもその部屋がこの家の何処かにあって、その部屋に入ると祟りに合うと言われていたらしい。

おかげで母親はその部屋のことが幼い頃からすっかりトラウマになってしまって、
朝学校へ行くと夕方になっても外で遊んで家に戻らなかったという。

その「入ってはいけない部屋」は曾爺さんの代からあったらしく、曾爺さんの兄貴だが誰かがとにかく厳しい人で、
自分の子供を折檻するためによく、1メートル四方くらいの箱の中に蓋して閉じ込めて漬物石を乗せていたらしい。

ところがそんなある日、何かの原因でその子供が箱の中で死亡し、夏に葬式が行なわれたという。