意味も分からず漠然と恐怖を覚えた俺は、剥いだ紙を母親に見せるのも忘れて慌てて屋根裏から降りた。

ちょうど居間で掃除していた母親にこのことを話すと、突然母親は「そんなところにあったかッ!」

と絶叫して玄関に走り出すと、気が狂ったように屋根裏入り口の板を元に戻し始めた。

一体何がどうしたのか状況を飲み込めない俺は、呆然とその様子を居間で眺めていた。

母親は板を元に戻すと、その真下にあった下駄箱を横に倒して俺のところに駆け寄ってこう言った、

「開けたか!?! 見たのか!? 正直に言いなさい!!」

(ハッキリ言って今でもあの時の母親の異常な剣幕は脳裏に焼きついている。完全に人格違ってた)

俺はもうただ「いや、なんも見てない見てない…」と、わけも分からず宥めるように答えた。

あまりにもでかい声出して怒鳴るもんだから、外で草刈ってた父親も飛んできて「どうしたい?」と様子を見に来た。

母親は俺が何も知らないことを確認すると、安堵したあと「バカタレッ!!!」とまた怒鳴りつけた。