「ところがこの息子さん、危篤状態から奇跡的に回復しましてね。
 自力では歩けなかったみたいですけど、小康状態にまでなったんです。
 それで親御さんは、不要になった死体を転売する計画を立てたそうで」

「その話がまとまった次の日、息子さんが床から姿を消したんですよ。
 保管していた死体も失くなっている。
 村中総出で探したところ、墓地の外れに掘り返された跡が見つかった。
 掘り返してみると、行方不明の息子と死体が仲良く並んで埋まっていたそうで。
 最も息子さんの顔は、醜く歪んでいたという話ですが。
 色男だったから死んだ女性に一目惚れされたんだろうって、皆が言ってました」

牡丹灯籠みたいですね。

そう私が感想を述べると、彼は「そうですね」と苦笑した。