ここから先は、すべて私の妄想です。
そう思っていただきたいと思います。
元々、祟りなどに由来のある場所に建てられたマンションがあった。
そこの部屋内に少しずつ手を加えた者がいる。特に上階の部屋に。
この地に彷徨う何かの流れを歪め、押し込めるように。
そういえば、彼女に部屋には、おかしなモノが下から上に抜ける、霊道みたいな
ものがあると以前に聞いた。
アレは他の部屋にもあったのではないだろうか。
それがある程度まで濃縮されたことで、これまで耳にしたオカルト的な出来事を
起こしていたのではないか。
これは別の話で聞いたことだが、霊というモノは合体することもあるらしい。
最初は生前の姿を取るのだが、融合が進むと、段々手や足、顔などのパーツが
増えていき、また目や口なども歪んで人に見えなくなるのだと。
寝室に現れたという、足だけで出来たボール塊の話を思い出す。
アレは霊というかそのようなモノが、溶け合っていく最中の姿ではないのか。
彼女の姉が部屋から見下ろした駐車場にいた、黒い影。
見られて上がってきたそれを、何も知らない彼女が招き入れた。
この影は非常口標識みたいな形を取り、部屋から出て行ったらしいが、その後に
他の所帯での怪事は治まっている。
アレは何かのトリガーだったというか、呪法の一つではなかったのか。
彼女の部屋で、何かを濃縮するための引き金。