何とかその想像を追い払い、元気づけようと口を出した。
いや、単なる貧血だろ。
女性には実際、多いっていうじゃないか。
最近オカルト事に振り回されてて、食生活でも乱れてたんじゃないのか。
姉はじっと私を見つめてきた。
「…本当にそう思う?」
思わなかった。
姉妹二人とも料理が達者で、味だけでなく栄養計算までしっかりとこなしている。
特に妹はそちら関係の資格まで持っていた筈だ。
またどちらも健康オタクの気があり、部屋にはサプリメントの類が山とある。
貧血の知識にしても、私などより余程詳しいだろう。
溜息を深く吐くと、一つ姉に確認することにした。
知ってるか、夜中に変な老婆が出てたって。
「いや、聞いてるけど、私には全然見えないし。
あの子もここ数日は口にも出していないよ」
あの老婆な、色が変わってたんだって。
真っ白だったのが、日を追う毎に、真っ赤に染まっていってたんだと。
血でも吸われてるんじゃないか、妹のやつ。
つづく