妹が緊急入院したのだという。
職場で貧血を起こし、そのまま意識を失って倒れたのだと。
慌てて病院に駆け付けると、憔悴した様子の姉が迎えてくれた。

妹の方はベットで点滴を受けていた。
つい先程意識を取り戻し、今はまた眠っているのだそうだ。

「命に別状はないみたいなんだけど… 」

そう言った姉は不安そうに言葉を続けた。

「お医者さんに調べてもらっても、理由がわからないっていうの。
 鉄分の欠乏による貧血じゃないかって言われた。
 血液中のヘモグロビンとかが異常に減少しているみたいで 。
…でも、いきなりなのよ。

 健康診断の結果でもいつも健康体だって、あの子太鼓判押されていたのに。
 取り敢えず増血剤の投与で小康状態になったから、しばらく様子を見ましょう、
 そう言われて… 」

姉は途方にくれたような顔でそう告げた。
話を聞いて、嫌なイメージが頭に浮かぶ。

顔だけ老婆の着物姿が、彼女の上にのし掛かって、血を啜るイメージ。

つづく