まずAの話だが、Aはなんだか、最初から地蔵に懐かしさというか、見守られている温かい感じがしていたらしい。

だから全然山にもトンネルにも恐怖を感じなかったらしいが、猿が現れてからは何か嫌な感じがしていたそうだ。

猿が地図を奪って消えてからも何かに見られている感じがしていたらしい。
左の道に地蔵を見つけたときは「から揚げの恩返しだな。パターン乙w」と思ったのらしいが、
間違ってても戻ればいいし、最悪夜が明けるまで待てばいいと気楽に構えていたとのこと。

しかし、猿が再出現してからは「絶対に右を選んだらいかん」と感じたとのこと。
最初は普通にBと言い合いしていたが、猿出現からなんだかBの目の焦点がおかしいことに気づき、
「こいつは魅入られているのでは?」と思い、猿から離すためにも左に引きずりこんだ次第。
B発狂後、俺らがフリーズしたときが一番焦ったらしく「Bだけじゃなくこいつらも魅入られたんじゃ…」と内心冷や汗をかいた模様。

B疾走後、Bが俺らの後ろの何かに反応したのに気づいたAが後ろ、すなわち分岐点あたりを照らしてみると、
あの猿がちょこんと座ってこちらを見ていたそうだ。

ただ猿の表情は言葉では表せないほど醜く、悪意に満ちていたらしい。

つづく