薬屋はこうも続けた。

『彼らは本当に寿命がわかったから、そんな行動を取っているのかねぇ?
 実はすべてが思い込みに過ぎなくて、体内の虫草が繁殖したくなったから、高い所に 登らされてるんじゃないか、操られてるんじゃないか … ってのは 考え過ぎかねぇ?』

そして、芝居気たっぷりにこう付け加えた

『あくまでも、私が考えるだけだけど…ね』

「信じた訳じゃないですけど。以来、高い山にはほとんど登ってないですねえ」

苦笑しながらこう続けた。
「富士山、もう一回くらい登っときたいのですけど。どうしましょうかねえ」