知り合いの話。

親戚の持ち山を散歩していると池を見つけた。

淵縁の木に紐が結わえられていて、水中に沈められた網へと繋がっている。
水の中を見透かすと、網の中に入っている物が見て取れた。

鎌だ。それも結構な数がまとめて沈められている。

家に戻ってから、叔父にアレは何かと聞いてみた。

「ありゃ河童除けだ。ああしておくと奴ら近よらないから。
 あそこで子供がよく遊んでるから、用心に越したことはないだろ」

叔父は至極当たり前の顔で、そう答えたのだという。