どうやらここは結構町から離れた村?らしい。爺さんの名前をいうと、電話してくれて、
今日はもう遅いから、ここに泊まれといわれた。

夕飯の前に風呂入れってんで、足入れてみたらまだ水。
婆ちゃんきっと沸かすの忘れたんだなと思って、俺はそのまま服着て、兄貴のいる部屋に戻った。

そしたらジャンパーとか靴下脱いでくつろいでたはずの兄貴が、強張った顔でがっちり着込み、
帰り支度をしてる……今日は泊まる予定なのに。

で、俺が顔見た途端、血相変えて「帰るぞ!」って……。
何が何やらわからないけど、俺は兄貴のいうことに従い、帰り支度を始めた。

二人ともまだ子供だったけど、兄貴はいい加減なことをいう奴じゃない。

多分、何かあったんだと察しがついた。

でも婆ちゃんには一応、挨拶とかしないとといっても、兄貴は聞く耳を持ってくれない。
仕方ないから、そのまま土間から出てこうとしたら、背後から声をかけられた。

「どこ行くの?」
って。

つづく