田舎で聞いた話

田舎で聞いた話です。

教えてくれた人が若い頃なので、かれこれ60年以上前のことです。
その人は、毎朝、山を二つ越えて学校に通っていました。

その人は、毎朝、山を二つ越えて学校に通っていました。
ある年の秋の頃、学校から帰る途中にいつもと違う道を通ったそうです。
獣道のようでしたが、下草が刈ってあり、通りやすいようになっていたので
意外と楽に歩けました。

途中、崖の沿いを通っていると大きな岩が出っ張っていて、ちょうど眺めも
よさそうだったので一息つくことにしました。

岩に座って景色を眺めていると、後ろから
「おい!そんなところで何しよるんじゃ!」と怒鳴り声が聞こえました。

驚いて振り返ると、背負子を背負った二十代後半くらいの若者がいます。
「いえ、学校の帰りに休んでいるだけです。」と言うと
「お前、○○屋(屋号)の次男じゃろう?」と言われました。
つづく