もう一つの奇怪な現象に、はっとしました
ガスを通して見える五百米 ぐらいの先の小高い山の中腹が、がらん洞の洞窟らしい穴になってい て、その穴に向かって風が吹いているのです。附近の気体の流れが、 その穴に対して集中しているみたいでした。
つまり、直径一粁もありそう な得体の知れない砂地の真上を、穴を中心点とした場所へ、四方八方 かたのかなり強い風が吹いているようだったのです。
木や葉は全く生えていません。
緑のガスが一面にただよっている外に、 近づいて分ったのですが、小高い山と覚しい露出している山肌は緑色の 泡で包まれていたのを発見しました。しゃぼん玉遊びをするときや石鹸 から出る泡と同じような泡ですが、なぜか緑色の小粒の泡です
かなり 強い風があるのに、地面に着いて離れないでいるのです。どこから何の ためにと、私の頭は狂いそうになってしまいました。地球上の動植物で、 こんな泡を出すものは聞いたことがありませんし、気象学の方面でも見 聞きしていません。
つづく