あっと言う間に延びてきた緑の気体が、私達を包んだようでした。

くんく ん鼻を鳴らして嗅いだ私は、ガスか煙霧に似たこと気体は酸素と窒素か らなる空気でなくて、説明のしようもない別の成分の気体ではなかろうか と直感しました。緑のガスを大きく吸い込みますと、すうーっと肺の中ま でしみる快いものを覚えました。

と、同時に、急に身体が軽くなりました。普通に歩いたつもりだったの ですが、足を踏み出した瞬間に、ふあふあした自分の身体は二米も高く とび上がった感じで、そのまま十米ぐらい前方に音もなく降りる感じでし た。

映画のスローモーションフィルムと同じような動作だと思い、突然に 地球の引力がなくなってしまったのでは、いやあるにしても何分の一か に減ってしまっているのです。

つづく