クマに会った。
ツキノワグマ。
10Mほど離れていたので好奇心も相俟って、観察。
こっち方向に座っていた。
犬みたいな顔だなぁと。
と、和んだのはわずか2~3秒。
『ガァーー』
映画に出てくる巨大怪獣のような低い唸り声に腰を抜かして尻餅をついた俺に反応するかのようにクマはひょいと仁王立ち、目が合った。キノコや山菜の入った袋をそのままに転がるように走り出したが一瞬で背後にこられて背中をひと掻きされて気を失った。
気がつくと同時に激しい痛みにまた失神。
二度目に意識が回復した時に自分の状況がようやくわかった。
鎖骨骨折
肩を脱臼
ズボンは下着もろとも太股のあたりまで脱げており、ベルトが食い込んだのか、腰が円を描く形で腫れており、一部肉が裂けていた。
ザックはなくなっていた。
その後は下半身剥き出しでなんとか下山。
助かったことが奇跡だと思うしかない。
クマがあんなに素早いとは