そんなものいるハズないと声を張り上げるkとわたしに、坊さんは今夜泊まりに来るよう誘った。
両親に寺に泊まる許可をもらったわたしとkは、わくわくしながら夕飯を食べ、暗くなってから寺を訪ねた。
すると坊さんは麦茶を一杯飲ませてくれた後、わたしたちを本堂へ連れて行った。
これから夜の御勤め(読経)をするから、そこに正座して静かにしてなさい。
わたしたちは坊さんの後ろに並んで座り、嫌々ながら読経につき合わされるハメになった。
子供にとってそれは恐ろしく退屈で、足の痺れる苦痛な時間だった。だが悪ふざけをする訳にはいかない。この坊さん、子供好きで優しいが、悪いことをすると容赦なく叱るのだ。それを身にしみて知っていた私達は、黙ってお経が終わるのを待つしかなかった。
つづく