山を長年登っていると、多くの人たちに出会うが、一風かわったひとたちに出会うこともある。
私は夏山が好きで、夏にまとめて有給休暇をとって山小屋などを利用しながら一週間ほど泊まるのが恒例行事となっていた。その年も7合目にある山小屋に長期泊まることにして登山を始めた。
その山小屋はかなり大きく、林間学校などにもよく利用されるような立派なものだった。
さすがに、かなり老朽化してはいたが設備は問題なく使用できるはずだった。
早朝から登り始めお昼過ぎには山小屋につく予定だった。
天気はよく、順調に登山は進んでいったが、途中で10人ほどのグループと出くわした。
そのグループは大人2人で小学生の男女8人ほどであった。
夏休みなので、山ではよくある光景だが、雰囲気がおかしかったので強く印象に残った。
そのグループは異常に軽装だったので、まるで近所に散歩でも行くような格好だった。
2、3合目なら遠足できた小学生達がハイキングのような事をしていることはあるがここは6合目、大人でも厳しい場所だ。しかもグループには活気がなくどんよりとした雰囲気がさった。
俺は、そのグループを追い越し、山小屋へと急いだ。
つづく