ガキの頃、よく山の爺ちゃん家に泊まってた。
遊び疲れて夜寝てたら、弟がドタバタと泣きながら戻ってきた。なんでもウンコしてたら外から気味の悪い声がしたとか。
俺はその話を聞いて弟をバカにしつつも、実はガクブルで弟にくっついて寝た。
朝起きたら爺ちゃんがなんかボヤいてる。気になって見てみたら、何かを新聞紙に広げて首を傾げていた。自分もすぐにおかしいと気付いた。
いつも納屋に掛けてある爺ちゃんの大事な山刀がボロボロに錆びていた。
とても古いやつで日本刀を改造して(昔は普通だったらしい)拵えたやつだと聞いていた。
『一晩の内にこんな錆びるなんてありえへん。どないなっとるんや。』
そう爺ちゃんは呟いた。俺はふと昨日の弟の話を思い出し、話してみた。
『ほう、こいつがユーレイと戦って追い払ったんちゃうか。ガハハ』
そう言って爺ちゃんは山刀をポンポン叩いた。
ちなみにそいつは今も捨てられずに取ってある。